☆不穏/せん妄
・アタラックスP25mg 1Aショットもしくは筋注
・セレネース5mg0.5%1ml 1A筋注
・セレネース5mg0.5%1ml 1A
生食100ml
1時間かけて投与し、入眠すれば終了する。
cf)EPS予防にアキネトン1/3A(5mg/1ml/1A)を混注することがある。筋注の場合も混注してよい。
・リスパダール0.5mg分1夕食後
錐体外路症状など副作用出るなら1日おきや液剤に変更する。嚥下機能が低下し、誤嚥を起こしやすくなるので注意。
・リスパダール1.0mg/包 1包
水薬なので、口の前に持ってきて流し込むと良い。無効なら1時間おきに3回まで追加。
・抑肝散2.5gを1日3回(低Kに注意)
・リスパダール1mgを1日1-2回(夕1回→昼夕2回)
・セロクエル12.5-25mgを1日1-2回(夕1回→昼夕2回)(DMorDM既往は禁忌)
・ジプレキサ2.5-5mg1日1-2回(夕1回→昼夕2回)(DMorDM既往は禁忌)
・グラマリール25mgを1日1-2回(夕1回→昼夕2回)
・セレネース0.75mgを1日1-2回(夕1回→昼夕2回)(EPS、悪性症候群に注意)
cf)EPS予防にアキネトン1mg2T/2xを併用するとよい。
cf)一般の精神科病院入院患者の投与量は時に40mg程度に及ぶこともあるらしい。
・デパケン100-200mgを1日1-2回(夕1回→昼夕2回)(MEPMとの併用禁忌)
・デパケンシロップ8-24ml(デパケン400-1200mgに相当)を分2-3(MEPMとの併用禁忌)
・テグレトール100mgを2T/2x-3T/3x-6T/3x
cf)デパケンとテグレトールの違い
デパケン(バルプロ酸)
・リチウムに等しい抗躁作用。
・不機嫌、易怒性、ラピッドサイクラーの躁に有効。
・副作用は少ないが、肝機能障害や催奇形性、高NH3血症に注意。
テグレトール(カルバマゼピン)
・副作用が多い。重症薬疹、汎血球減少、肝機能障害、急性腎不全、間質性肺炎、心不全、催奇形性。
・重症薬疹(TEN、SjS)は最初は皮膚や粘膜の軽度の発疹から始まる事が多い。発熱、咽頭痛、目の充血などを伴う事が多い。
・メマリー2.5-5mgを1日1-2回(夕1回→昼夕2回)(必ずしも漸増しなくても可)
・他にテトラミド10mg1錠、他にデジレル、レスリン、リフレックス、レメロン等
例)
・①日中はリハビリで覚醒、夜間は眠れるようにする
②眠剤を変更。ロゼレム1錠夕食後+ベルソムラ1錠就寝前
(注)クラリスとベルソムラは併用禁忌
→無効ならロゼレム1錠夕食後+レスリン/デジレル12.5-50mg就寝前
③不穏時はリスパダール液1ml30分-1時間おき追加3回まで
④無効ならセレネース1A+生食100ml点滴を1時間かけて入眠すれば終了する。
⑤2-3日たって無効なら15時にリスパダール1ml追加
⑥精神科+内科の療養型病院へ転院検討
cf)入院中に不穏になった場合:
・せん妄の原因検索をすること。
①感染(梅毒?)
②電解質(Ca/Zn/Cu)
③ビタミンB1/B12、葉酸
④低血糖
⑤アンモニア
⑥内分泌(甲状腺、副腎)
⑦腫瘍(胸腹部CT)
⑧脳炎(頭部MRI)
⑨認知症
⑩薬剤(BZP、抗コリン薬、抗パ薬、H2ブロッカー、ステロイド、抗ヒスタミン薬)
・原因薬剤の例:マイスリー、アモバン、セルシン、ハルシオン、デパス、レンドルミン、ベンザリン、セルシン、ガスター、ファモチジン、ザンタック、テオドール、スロービット、アタラックスP、全てせん妄の原因になる。
・日中はリハビリで覚醒、夜間は眠れるようにする(眠剤にBZPは使わないこと!!⇒ロゼレム1錠 夕食後+ベルソムラ1錠 就寝前)
注)クラリスとベルソムラは併用禁忌
・BZPを半年以上内服し、離脱症候群も否定できないときは、セレネース1A+ロヒプノール1A+生食100ml点滴 100ml/hr 入眠すれば中止
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