2014年9月17日水曜日

呼吸困難(喘息/COPD)

☆呼吸困難(喘息/COPD)
注意)喘息やCOPDで吸入できない場合
・抗ロイコトリエン薬、テオフィリン200mg、β刺激薬(貼付薬)などを使ってもよい。テオフィリンは1日200mg1錠を就寝前でよい。 

cf)COPDに対する低用量テオフィリン
・COPDに対するテオフィリンは吸入できないような高齢者には使ってみてもよいかもしれない。
・高齢者は血中濃度が上昇しやすく嘔気、嘔吐の副作用が出やすい。
・1日200-400mgの低用量にして血中濃度を8-12mg/Lに保つようにする。
・テオフィリンは通常容量でも低用量でもCOPDの急性増悪を予防できず、死亡リスクを上昇させる(Arch Bronconeumol 2016;52:233-238)。 

(喘息)
・フルタイド100ディスカス60ブリスター 1個(ICS:吸入ステロイド)
  1日2回 1回1吸入 30回分
 cf)カンジダ予防のためにICS吸入時はうがいをすること。
・メプチン10μgエアー100吸入5ml 1キット
 発作時 30回分
(COPD)
・シムビコート(LABA/ICS:吸入β2刺激薬/ステロイド)
 1日2回 1回1吸入(最高は1回4吸入、1日2回)
・スピリーバ(LAMA:抗コリン薬)
 1日1回 1回1吸入(スピリーバとシムビコートを併用する)
 cf)前立腺肥大、緑内障には禁忌
(喘息/COPD)
・キプレス10㎎ 1錠
  1日1回 寝る前
  眠気を起こすので就寝前に服用を
・ムコソルバン15㎎3錠
  1日3回 毎食後
・ソルメルコート125㎎(プリドール) 1瓶
  生食100ml
 30分かけて
 アスピリン喘息ではソルメルコートなどのコハク酸エステル型ステロイドは喘息を誘発するためリン酸エステル型ステロイドであるリンデロンやデカドロン4-8mgに変更する。
注意)ステロイド投与前にアスピリンに対するアレルギーやアスピリン喘息がないか聞くこと。アスピリン喘息あればソルコーテフやソルメドロール、サクシゾンは投与禁忌。
・超音波ネブライザー
 ベネトリン吸入液0.5% 0.5ml
 ビソルボン吸入液0.2% 2ml(刺激が大きい場合はムコフィリン吸入薬20% 2ml/包 2包)
 生食5ml1-2A(刺激が強い場合は蒸留水にする)
 別の処方例)
 メプチン0.01%0.3ml
 ビソルボン0.2%0.5ml
 生食1ml
 1日3回

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