☆慢性心不全経口薬
・アーチスト2.5mg1錠朝分1(1.25㎎2錠分2)
βブロッカー。NYHAⅡ度以上。肺うっ血あれば増悪するので禁忌。血管内脱水あるときは心拍出量低下するので控える。軽度PQ延長や脚ブロックでは許容。血圧低下著しいときはメインテートに変更。喘息時は控える。予後改善効果が証明されたのは、DCMやOMIによるCHFにメインテート、アーチストを使う場合。アーチストはα作用もあり、血圧を下げるが、メインテート、テノーミンはα作用がない。交感神経遮断による不整脈防止、心房細動ではレート減弱効果、レニン分泌抑制により生命予後改善。
cf)心不全あるときにアーチスト1.25mgやメインテート0.625mgから開始するが、血圧が下がるのはアーチスト10mgやメインテート2.5mgから。
・レニベース5mg1錠朝分1
ARBに心臓保護作用ないが、ACEIにはある。しかし降圧作用は弱い。コバシルはある程度下げる。心不全に対して臓器保護目的で使う。空咳が高率に出てくる(誤嚥予防には良いかもしれない)
・ラシックス20mg1錠
アルダクトンA25mg1錠朝分1
ラシックスによる低K、アルドステロン増加による心筋リモデリング抑制効果を期待してアルダクトンを併用。腎臓を干からびさせるので、常用はよくない。
・ディオバン80mg1錠朝分1
高血圧ある時。ARB。肝代謝。BNP見ながら160mgまで増量可能。Cr2台までで使用可。
・アムロジン5mg1錠朝分1
ジヒドロピリジン系CAB。慢性心不全の予後改善効果はないが、上記で降圧不十分なときには併用する。特に脳卒中の家族歴既往歴ある時。
・バイアスピリン100mg1錠朝分1
プラビックス75㎎1錠朝分1
ランソプラゾール15㎎(タケプロン)1錠朝分1
不可逆的cox1/2阻害薬。脳梗塞、心筋梗塞の既往がある時。手術1週間前よりプラビックス、バイアスピリン中止、と同時にアンプラーグ3T、プレタール50 3Tを分3でを開始。アンプラーグ手術の前日から中止、プレタール手術の3日前から中止。プレタール(シロスタゾール)は無顆粒球症、肝障害、ITP多い。
cf)PCI後はベアメタルステントなら1ヶ月、薬剤溶出性ステントDESなら1年はクロピドグレル(プラビックス)とバイアスピリン併用する(DAPT)
・プラバスタチン5㎎(プラバチン)2錠分1夕食後
クレストール2.5mg1錠分1夕食後
高LDL血症の時。
・ペリシッド250㎎3錠分3毎食後
高TGある時(あまり使わない)
・アロチーム100㎎(ザイロリック)1錠分1夕食後
高尿酸血症ある時。腎障害あるときはフェブリクにする。
・ワーファリン1㎎2錠分1夕食後
心房細動ある時
cf)非弁膜症性AfでCHAD2スコア2点以上ならNOACかワーファリン、CHAD2スコア1点ならプラザキサ、エリキュースを投与。MS、人工弁、DCMのあるAfではワーファリンのみ適応。心原性脳梗塞慢性期も同様。
・アイトロール20㎎ 2錠分2朝夕食後
もしくはバソレーターテープ1枚
労作性狭心症の既往ある時。
・バイミカード5㎎2錠分1夕食後
冠攣縮性狭心症の既往ある時。
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